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HTCトレイン・トレイン



落車から、はや一週間。夜勤から解放され、怪我の具合と相談しつつイゾアール号に手を伸ばそうかと思った矢先、背後から鋭い視線を感じた。振り返ると、ヨメバイテン。「まだアカンで!」と一喝され、しょぼ~ん。完全に不貞寝モードの僕に、オヤジルベールからメールが届いた。「チームHTCに迫った、ドキュメンタリー映画が公開中やで」。布団からゾンビの如く起き上がり、直ちに出発の準備に取り掛かる。乗れないなら、観る。この際、それで良い。で、向かった先は、九条のミニシアター「シネ・ヌーヴォ」。「自転車アイテム持参で割引あり」なんていう噂を耳にしたものだから、此れ見よがしにカステリのジャージを着用。しかも落車の際に、ズタボロになったや~つ。ちょっとばかし、リアリズムを演出してみたのだ(笑)。と言うか、チーム・ジャージを身に纏ったローディさんたちが、これを機に、一堂に会するのではないかと高を括っていただけなんやけど、実際には、そのようなイタイ奴は僕ひとりだけであった。妙見山でスベり、どうやら、ここシネ・ヌーヴォでもスベッたみたい(笑)。まぁ、割引になるからエエねん。妻もバンダナ持参で、そつなく割引入場。盛況につき、館内は超満員。と言っても、28人やけど、なにか(笑)? 想像していたよりもコンパクトなスペースに、一同、唖然。最前列に関しては、ほとんど雑魚寝状態。僕ら夫婦は、もれなく最前列に。本気で首がイクかと思った。内容は、申し分なかった。首の痛みも忘れるほどにグッときた。ロードレースの、ツール・ド・フランスの、チームHTCの魅力が、ギュッと詰まった95分。レースに携わるすべての人々にスポットを当てているのも◎。普段は見ることのできない選手たちの表情や、臨場感バツグンの映像に、すっかり鳥肌実さん。スプリンターよりも、クライマーを断固支持していた僕やけど、『チェイシング・レジェンド』を観て、少し印象が変わったよ。限界の向こう側へと挑む彼らの姿が、僕の目には、ツァラトゥストラの説く「超人」のように映ったのだ。栄光に向かって走る、あのHTC列車に乗って行こう!予告編を、どうぞ。
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未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/07/30 23:47

赤い拘束



たくさんの感動を、ありがとう。ハラカミさん。
貴方の優しくて冷たいサウンドを、絶対に忘れません。

Rei Harakami, 1970-2011.
未分類 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/07/29 12:15

Please don't dieeeeeeeeeee!



今年ほど「生きる」とか「死ぬ」とかについて、各々が考察を巡らせた年はないだろう。建築家・荒川修作が「死」を乗り越えるために「死んで」から、はやくも一年が経過する。肉体を脱却しても尚、語ることをやめないという彼の姿が、各地で目撃されているに違いない。ある人が、こんなことを言っていた。「職業評論家が自らの命を絶つという行為は、それ即ち対象からの逃避であり、彼のやってきたことは、批評ではなく、自分語りであったに過ぎない」。人間は何らかの使命や、目的を背負って生まれてきたのではない。つまりは広義の意味での自由を最初から獲得しているのである。と、同時に、マロウンが言うように「生まれることに同意したのが、罪の始まり」とも言えるのだ。つまりは、自由と償いの二律背反的葛藤そのものが、「生きる」ことと同義である。これは暴論である。生きることも死ぬことも自由であるが、そこには常に制約が付き纏い、かつ目的は与えられない。向かうべき場所はわからないが、到達地点は予め知らされている。これは矛盾している。暴力的なまでの矛盾だ。さて、昨日のエントリーの繰り返しになるが、反復を恐れていては前には進めないので、半ば諦念とともにキーボードを叩こう。私たちの無目的な「生」そのものが「言葉」である。肉体は滅びても「言葉」は永遠に朽ち果てることがない。物語ることでしか達成しえぬ「死」というスタート地点がある。ベケット風に言うなれば「終焉の一歩手前」に放牧された、我々人類の悲哀と滑稽。ベケットはそこに対峙し続けた。だからこそ、彼は特別なのだ。慌てることはない。ゆっくりとマロウンの言葉を引用しよう。「本題とは即ち身を委ねること、腕を上げ沈んでゆくこと。~略~。恐怖に倦み疲れた目が、かくも長いあいだ祈るように縋りついてきたすべてのものの上を、あさましく去りがてにさまよいつつ、最後の祈りをこめる、ついに本当の祈り、何物をも求めない祈り。そしてそのとき祈願成就の微かな気配に、死んでいた数々の憧れが生き返り、沈黙の世界に一つのささやきが生まれて、どうしてもっと早く絶望しなかったのかと優しくあなたを咎める。臨終の聖餐のつもりでこれが最後の言葉。別のやり方をしてみよう」。

アナタ方はdj klockという男が創り上げた『人間の神髄』という作品を、聴いたことがあるだろうか。物の哀れや人間の滑稽を、見事なまでに音像化してみせた彼の態度には、畏怖すら覚えたほどである。「安息の地」として定められた「ending theme」を目指して、不安気に彷徨する一音一音は、まるでベケットの言葉を、音楽に転化したかのようだ。そして、既に皆様ご存知のように、行き着く先に「安息の地」などない。それが証拠に、アルバム終了後も、klockは淡々と音を刻み付けている。ここでも、終焉の一歩手前を、体感することができるのだ。しかし彼は、2007年4月に自ら、時計の針を折った。ビートは決して消えないのに・・・。けっしてなにものにも・・・。そこだ・・・。もう・・・。ほら、が聴こえる・・・。

《参考資料》
・サミュエル・ベケット / マロウンは死ぬ
・dj klock / human essence
未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/07/27 13:24

The Arabian Nightbreeeeeeeeeeeds!



人間の営みの一環として行われる、物語るという行為。死の間際にあるマロウンは、それでもなお、物語を創造した。己よりもまず、言葉を生かす為に。僕たちが何気に読んでいる文章は、自明のことではない。誰かが、誰かの為に、語り継ぎ、世紀を超えて、言葉を繋ぐ。それはまさに、祈りと呼ぶに相応しい。「初めに言葉ありき」、それは嘘ではない。言葉は、読み、書き、拡散しなければならない。流れを止めてはならないのだ。そして、古川日出男。現在の日本語圏に於ける、最前衛の語り部。そんな氏が、コーランを求めてサウジアラビアに発ち、しかしながら、コーランではない物語に触れてしまう。触れてしまえば、読まなければならぬ。読んでしまえば、書かなければならぬ。書いてしまえば、あとは拡散あるのみだ。それが、『千夜一夜物語』と双璧を為す、作者不詳、口頭伝承の物語『アラビアの夜の種族』である。あらゆるページに夥しい死が横たわり、眩い生命が跳躍する。そして、反復を恐れぬ夜。この長大なる祈りの書を、僕は読んでしまったのだ。継がねばならん。本書が語りかけてくる。「さぁ、夜の種族よ」と。(僕のELMO名義の小説『Blood on the Mask』は、不遜ながらも、本書から継いだ物語であると、自負している)。

或いは、言葉は音を纏い、舞踊する。アルジェリア西部、オラン地方で育まれたソレを、人々は「ライ」と呼ぶ。いや、呼び名は重要ではない。大体に於いて、言葉が分からぬ。よって、これから述べることは、僕の当てずっぽうだ。批評などと言う高尚な行為からは零れ落ちる、子供の考えである。彼らの紡ぐ言葉や旋律が、一貫して反復を招き寄せていることから、この音楽が、「グナワ」同様に、ある種の祈りとして、機能しているのではないかと、愚考する。反復を恐れる者に、道は拓けない。だから彼らは、同じ言葉や旋律を、執拗なまでに、繰り返すのではないのだろうか。しかも市井感情を反映した、大衆の言葉で。この4枚のCDに収められた音楽家たちも、紛れもなく夜の種族、その末裔ではないのだろうか。まぁ、しかし、あれだ。先に述べたように、すべては僕の愚行の産物である。彼らの言葉は、ただの下ネタかも知れぬではないか。いやいや、もし仮に下ネタであったとしても、イスラム圏に於いては、それもまた充分にメッセージ足りえる。いずれにせよ、音楽家たちは繰り返すのだ。そこから強固な意志を感じ取れないようであれば、僕の心は腐っているのだ。ウードが、ヴァイオリンが、アコーディオンが、ベンディールが、ダルブッカが、夜から夜へと・・・。参考にハレドを、どうぞ。

《参考資料》
・古川日出男 / アラビアの夜の種族
・VARIOUS ARTISTS / THE POWERFUL SOUND OF RAI
未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/07/26 09:50

落車後日談、及び、ツール終焉



妙見山ダウンヒルで共倒れした、相棒イゾアール号とzerorh+のサングラス。どちらも手術の末、無事に帰ってきた。ひとまず、やれやれといった感じだが、肝心の操縦士である私の身体はと言うと、依然として、擦過傷と打ち身でズタボロである。口の中も切りまくっていたようで、そのすべてが口内炎になりつつある。肩と腿の擦過傷は化膿して、歩行による衣擦れから、激痛が走る。元来、痛みに弱い性質にできている私の涙は、早くも枯渇しつつあるのだ。30数針も縫って、レースに出続けるジョニー・フーガーランドの、何と偉大なことよ!私には、到底マネができぬよ。そんなこんなで、夜な夜な浴室で嗚咽を洩らす私を置き去りにするようにして、ツール・ド・フランス2011が終わっちゃいました。何だか寂しい。いやいや、数々の死闘を繰り広げ、修羅場を潜り抜けてきた選手たちだって、さすがにヘトヘトやで。休ませてあげないと。BMCレーシングのカデル・エヴァンス、悲願の総合優勝おめでとう。とうとうシルバー・コレクターの座を返上したんやね。後釜にはアンディ・シュレク。不貞腐れつつも、居座り続けそうな予感(笑)。私のヒーロー、アルベルト・コンタドールは総合5位。初っ端から運に見放され、ブーイングだけは終始付きまとっていたけど、ディフェンディング・チャンピオンとしての意地を存分に見せてくれた。本人は悔しいやろうけど、あの姿を拝めただけで、私は満足だ。「まさかの優勝」がチラついたであろうヴォクレールも、本当に凄かった。テレビ局の車に撥ね飛ばされたフレチャとフーガーランド、ゆっくり静養してな。すべての選手に、お疲れ様とありがとう、やな。来月はブエルタ。別府選手は出るのか? どうなんだ? アルバイテンも早く自転車に乗りたいっス!

本日の一枚。ASABIOJE AFENAPA / ISESE L'AGBA
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私が世界で最も信頼しているナイジェリアン・ハンドメイド、粗悪紙ジャケ盤面キズだらけCD。いま現在、キズだらけの我が身には、余計に沁みる1枚である。ここに収められているのは、ヨルバの伝統音楽で、歌うのはアサビオジェ・アフェナパさん。さぁ、みなさん、ご一緒に。アサビオジェ・アフェナパ。もういっちょオマケに、アサビオジェ・アフェナパ。え? 何だって? あん? だからさ、アサビオジェ・アフェナパだって。ええ? 別に噛んでねーよ。アサビオジェ・アフェナパってちゃんと言えてるだろ。しつこいな、だからアヘナパ・・・。つーことで、こちらのアヘナパさんを、どうぞ。(ご本人の登場は、2分過ぎたあたりから)
未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/07/25 18:09

個人的な体験



昨日行われた、ツール・ド・フランス2011の第18ステージ。超級山岳アニュエル峠~イゾアール峠を経て、最後にトドメの超級山岳ガリビエ峠でゴール。コースマップを眺めているだけで吐き気を催しそうになる、今年のツール随一の難関ステージである。ここでコンタドールが勝負をかけてくると、信じて疑わなかった。しかし、結果的にそうはならなかった。残り数キロの地点で失速し、最大のライバル、アンディ・シュレクにブチ抜かれてしまった。仕方ない。そんな日もあるさ。コンタドールだって人間だ、ドール(人形)なんかじゃない。昨日、一昨日とあれだけ果敢に攻めまくったんだから、疲労が残らない方がおかしい。そして、やっぱりアンディも凄い選手だと思う。両者のアシストに実力の差こそあれ、あの一番キツイところで、他の追随を許さないアタックを仕掛けることができるなんて。いよいよ、アンディがマイヨジョーヌに袖を通す日が、来たのかもしれない。いやいや、負けるなヴォクレール。そして、エヴァンス。もちろんコンタや、バッソにクネゴ、サムも。

と言う訳で、関西からフランスまで、アルバイテンのハッスル・パワーを送ろうと思い立ち、奮い立ち、久々の坂場へ。箕面山を経て、妙見山。久々やけど、実に好調。調子に乗って、ちょいと重めのギアを踏んでみたりなんかして。頂上付近ですれ違った3人のローディさんと元気に挨拶を交わし、ウィダーインゼリーを一気飲みし、このヘタレのケイデンスから生ずるエネルギーよ、コンタドールに届け~!と念じたりもした。嗚呼、したさよ。それでね、ぼちぼち下ろうかな~と思っていたら、雨粒がポツポツ。頬を濡らす。嫌な予感。もともとダウンヒルは苦手。おまけに妙見は、落ち葉や枯れ枝の宝庫。ここに水分が含まれたら・・・(ゾゾゾゾ~)。あかん、はよ帰ろう、いや、スピードを出すと危険やから、ゆっくり帰ろ。ゆっくりと、はよ帰ろ。そうこうしている間にも、雨雲が。アルバイテン、恐る恐る妙見山をダウンヒル。慎重に慎重に・・・、そのままカーブに差し掛かる・・・と、次の瞬間。イゾアール号の前輪が、微かに横滑り。気づいた時には、アルバイテンもろとも、何メートルも横滑り。ヘルメットがアスファルトに叩きつけられ、ボヤけた視界にはボヤけた木々が。サングラスは、いずこへ? 自分の身体はともかく、まずはイゾアール号だ。その前にサングラスだ。あれがなきゃ、ワシャ何も見えんのだよ。まさしく「メガネ・・・メガネ・・・」の態で、遥か後方にぶっ飛ばされたサングラスを救出。そして、イゾアール号だ。嗚呼~、ハンドルがぁ~!ブレーキレバーがぁ~!辛うじてフレームは無傷。ザッツ不幸中の幸い。で、最後に己。うえぇぇ、左半身ズルムケですやん。身、エグれてますやん。ジャージ、ズタボロですやん。嗚呼~。コンタ~、オイラが悪運をすべて引き受けたからなぁ。もう落車の心配はないぞ。頑張ってくれよ~・・・・・・バタッ。以上、アルバイテンの個人的な体験。冒険の記録、46.3km。

本日の一冊。大江健三郎 / 個人的な体験
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命を授かることの希望と絶望。恐怖。暗闇を徘徊し、「光」を掴む。この魂の咆哮を、震えながら読む。運命は無闇に変えるものではなく、引き受けるもの。放棄してはならない。なぜなら「いま現に、あなたとおなじこの宇宙にいる私は生き返る方向を選んだわけ。ところがあの瞬間に、もうひとりの私が死を選んだのよ。~中略~。死と生の分岐点に立つたびに、人間は、彼が死んでしまい、彼が無関係になる宇宙と、彼がなお生きつづける宇宙の、ふたつの宇宙を前にする」のだから。この言葉を、偉大な音楽評論家、中村とうようさんに捧げる。
未分類 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2011/07/22 20:46

BBQ経て、川遊び

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3連休。私の完全休暇は、ド真ん中の17日のみ。この貴重な1日を、如何にして過ごすか? 部屋でダラダラするも良し。レコ屋や本屋巡りをするも良し。もちろん、ロードバイクを駆るも良し。ビバ!選択の自由!ってな訳で、最終的に僕らが選んだのは、親戚の子供たち。僕たち夫婦を、必要としてくれる子らがいる。ならば、何処へでも飛んでいくしかないっしょ!向かった先は、滝畑ダム。BBQ経て、川遊び。この子らと行動を共にしてみると、あらゆる場所に驚きや、発見が潜んでいることに気づく。川は紛れもなく冒険の舞台だ。深い浅いは関係ない。流れがあるから、挑むのさ。それとね、他の子供たちの機敏さにも、舌を巻いたよ。サンダルや浮き輪が流されてしまっても、周囲の子供たちが咄嗟に動いて、捕獲してくれるんだ。僕を含め、大人の行動は、常に彼らからワンテンポ遅れる。そこから学ぶことは、実に多い。おまけにね、大人たちは、あちこちにゴミを置き去りにするんだぜ。散々、遊ばせてもらった挙句にね。良い子ちゃんぶる訳じゃないけど、連中の感覚を疑うね。自然と上手に付き合えない奴らは、別の場所に行きやがれ。アホンダラが!と、まぁ、それはさて置き、子供のいない僕たち夫婦にとって、この子らと遊ぶ時間は、かけがえのないものなんです。冒険なんです。ありがとう。子供たち。p.s 子供たちから出題された、ポケモンの名前当てクイズに、ひたすら海外の自転車選手の名前を列挙していたら、3問くらいニアピン賞を貰えました(笑)。

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一緒に遊んだ、川の子供たち。もちろん最後は、川に帰って行きました。ありがとうな。

本日の一枚。HIKARU BLEND / Bon Voyage!
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こちらのミックスCDも、夏に必携の一枚ですね。野外の自然音とブレンドさせることで、更に効果が高まります。BBQのBGMには、最適だと思います。ジャズ、アンビエント、バレアリック、ハウス、テクノ、ヒップホップまで・・・。子供たちのテンションも2割増しになる、House of Pain 「Jump Around 」のインストも、ここぞと言うタイミングで鳴り響きます。日本全国津々浦々、ユル~い音楽とともにトビ回るHIKARUさんの、流石としか言いようのない手腕に、とっぷりと酔い痴れましょう。収録曲、Norah Jones の Sunrise (Radio Slave Remix)を、どうぞ。気持ちエエ~!
未分類 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/07/19 11:37

暗(くらがり)クエスト ~断念編~



貧脚の剣士(ローディ)アルバイテンと、そのパートナーであるヨメバイテンは、生駒山にある難易度MAXの暗峠を目指す。村人たちからの情報を頼りに、当ステージのスタート地点に到達。ここに辿り着く前にヨメバイテンは、痛恨の立ちゴケを喫して、35のダメージを受けている。しかし、地元小学生から薬草(労わりの言葉)を処方され、すぐに回復。よって、アルバイテン、ヨメバイテンともに、現在のHPは、満タンの100。

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道幅の狭い激坂開始。至る所から、モンスター(車、バイク)の奇襲攻撃を受ける。アルバイテン、HP80。ヨメバイテン、HP65。ヨメバイテンは早々にFELTを失う(降りる)。アルバイテンは何とか踏ん張り、先を急ぐ。

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宿屋「初音」に辿り着くも、アルバイテンは既に瀕死の状態。HPは30。ヨメバイテンは夙に戦意喪失の態。完全にお荷物と化したFELTを携えたことにより、ダメージは深刻だ。HPは25。この先で最大の難敵、排水溝からの強烈な攻撃を受け、両者ともにゲーム・オーバー。辛酸を舐める。《忠告:もう少しレベルを上げてから挑むように》

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セーブ・ポイントである「復活の泉」からリ・スタート。アルバイテン、ヨメバイテンともに、HPは再び100。道具屋でフローズン(メロン味)を仕入れ、冒険に備える。アルバイテンは高級ホイールの購入を目論むものの、資金不足により、敢え無く断念。

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その後、モンスター(城北歩道橋)をダンシング攻撃で撃破するヨメバイテン。レベルが上がった。HPは120。貧脚の剣士(ローディ)アルバイテン夫婦の冒険は、まだまだ続く。冒険の記録、47.8km。
未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/07/17 21:39

金魚と贈り物



・13日(wed) 31.3km(CR)
・14日(thu) 31.5km(CR)
・15日(fri) 23.8km(CR)

毎日が、熱中症との闘いです。仕事との兼ね合いで、真っ昼間しか走れないので、なかなか坂場まで行けません。とにかくド平坦路では、高ケイデンスと平均速度30km/hキープを心掛けています。この暑さだと、さすがに日中走っているローディさんの数が、スコーンと減りましたね。それから、現在開催中のツール・ド・フランス。コンタドールが山岳ステージで、ライバルたちから遅れてしまいました。やはり落車による膝の負傷が、響いているのでしょうか? 何とか持ち直して欲しいです。一方、シュレク兄弟は頂点の座を、虎視眈々。まだまだ暑い夏は続いていくのですね。summer never ends.

本日の一枚。やけのはら / Summer Gift For You
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個人的に夏と言えば、ミックスCDなんです。そして、毎夏、必ず棚から引っ張り出してきて、掛け流しておくのがYAKENOHARAさんのコレです。ジャマイカと日本のブレンド。レゲエとラヴァーズ歌謡のマッシュ・アップ。ド定番から裏ネタまで、サマー・アンセムが目白押し。オシドリ夫婦も腰を揺らすでしょう。井上陽水の「コーヒールンバ」に始まり、小玉和文からRIBBON & PIRANHANSの「BE MY BABY」を経たあたりでカキ氷が溶け出し、LOYOLACAPPELLAからLAURYN HILLへの「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」カヴァーへの流れに差し掛かると、愛しの恋人を抱きしめているでしょう。で、終盤のECD、そしてGEISHA GIRLSによるノスタルジックなメロディが鼓膜を震わせ、さっき抱きしめたのが恋人ではなく、ヌイグルミであったことに気づき、ラストのDANIEL JHONSTONで、寝汗ビッショリ、目を覚ます。summer never ends.まだ寝ません。YAKENOHARAさんのサマー・チューンと言えば、こちらの「GOODMORNINGBABY」ですね。素敵。
未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/07/15 14:11

孤独、語るシス

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公園などの木陰に集まって、ポータブル・ゲームに夢中になっている子供たちの背中を見ると、何とも遣る瀬無いと言うか、泣きたくなる。電車の中で、スマートフォンを弄くり回している大人も同じ。妙に心寂しい気持ちになる。逆に、かりんとうのように日焼けした子供たちや、快活に挨拶を交わす大人を見ると、思わず頬が緩む。とても爽やかな風が、吹き抜けていくんだ。「教育は根扱ぎである」と言ったのは、人類学者の中沢新一さんだけど、上から一方的に押し付けられる「知」や「血」は、根底から疑ってかかったほうが良いだろうな。教育は個性を育むのではなく、平均化を蔓延らせる。あくまでも個人の実感としてだが。「学び」たいという意志さえあれば、必ずしも学校は、必要ではない。現場は他に、いくつもある。私が学校で学んだことは「大人を信じるな」ということだけだ。何かの間違いで、当ブログに迷い込んだチビッ子たちよ、だから、管理者であるアルバイテンのことも、信じてはいけない。けれど、猜疑心を募らせてばかりいては、あまりに世界は退屈だ。ポータブル・ゲームやスマートフォンによって、セカイを手中に収めたかに見える私たちは、実は世界の掌で踊らされている。悪いことではない。精一杯に踊ろう。ダンスは言葉だ。言葉はアナタだ。孤独を恐れず、むしろ安っぽい連帯を拒絶しよう。人間は究極的に「ひとり」なのだから。「ひとり」であることを受け入れ、「孤独」を愛した者には、やがてカタルシスが訪れる・・・のかな? by ミューモ

本日の一冊。ヘンリー・ミラー / 南回帰線
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すべてのページに炸裂する、自我と性欲。溢れ出るエネルギーを言葉に転化し、人生を滅茶苦茶に謳歌する。あまりに身勝手で、あまりに正論な人生賛歌。どれだけ世間に黙殺されようとも、ミラーのペンは、留まることを知らない。同時に、女性の尻を追い掛け回すことを、決して辞めようともしない。まるでボール・ペンドリックス・ペンシル・ペニス・ペンだ。若しくは、キリギリスの咆哮だ。多くの道徳者が嫌悪し、多くのリリシストが嫉妬するであろう、畢生の『愛・自分博』。Bボーイやパンクスは、絶対に素通りしてはならない。世界の掟を書き換えようと試みるヘンリー・ミラー、こいつは本気だ。本気と書いてマジなのだ。股間で笑い、心で呼応する。哄笑と共に迎え入れよう。「今いささかの郷愁と哀惜の念を交えて思うのだが、この幼年期の徹底的に範囲の狭い生活こそ、無限に広がる宇宙であり、そのあとにつづく人生、つまりオトナの人生は、たえず縮んでいく王国のようなものだった。学校に入れられたその日から、ぼくらは道に迷い、首に縄をつけられたような気分になる。人生から味わいが消えていくように、パンからも味わいは消えていく。パンを得るほうが、パンを食べるより重要になる。あらゆるものが数量化され、そして値段がつけられる」。ガビーン!
未分類 | コメント(8) | トラックバック(0) | 2011/07/13 23:01

キマグレンな空模様

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今日の降水確率は10%もなかった筈やんね。だから、妙見山でも行こうかと思うてた。でも、いざ蓋を開けてみれば、一日中、降ったり止んだりという、極めてキマグレンな空模様。完全に雨が上がったのは、とっぷりと日が暮れてからのこと。やれやれ。気持ち程度にロータリー台をこなしたことで、何とか溜飲が下げる。本日の走行距離、たったの5.4km。う~ん、しまなみ海道とか淡路島とかを、思いっきり走りたいぜ! とりあえず、9月に但馬で開催される『コウノトリチャレンジライド』にエントリーしてみた。ロングライドと言いつつ、距離は90kmしかないんやけどね。初めてのイベントってことで、まずはこんなもんでしょう。もちろん、ヨメバイテンやオヤジルベールも参加予定。楽しみやなぁ。

本日の一枚。Moodymann / Technologystolemyvinyle
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07年のリリース当時、血眼になって探し、南船場のエスペシャル・レコードにて、何とか入手することができた12インチ。近年のKDJ仕事に於いて、間違いなく最高品質の一枚でしょう。年齢を重ねる毎に、ロックやヒップホップからは興味が薄れていくものの、ハウスミュージックだけは、いまも変わらず、アルバイテンを酔わせてくれます。なぜなら、KDJは何も変わらないから。そう、彼はずっと、本物のニガーの音楽を奏でているだけ。そして、それはいつだって気高く、震えるほどに美しい。この馨しきジャズファンクの旋律を、擦り切れるまで聴いていたい。こちらを、どうぞ。やっぱりハウスミュージックは、ヴァイナルで聴くのが最高ですね。
未分類 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/07/12 22:36

サマー・バケーションCR



いやぁ、梅雨明けして、すっかり気分は夏。いやいや、気分だけではなく、気温も空気も匂いも、夏。サイクルラインでも、夏休みを心待ちにする子供たちが、元気に駆け回っていた。三十路のおっさんになっても、この時期のアッパーなテンションが、たまらなく好きだ。クソ暑いんだけど、おとなしくしていられない。だから、当然ロードバイクを駆る。会議~夜勤を経ての走行ということもあり、無理は禁物ってことで、坂場はお預け。高槻方面に向かってのド平坦路を、30km/hオーバーのペースで走る。妻との先頭交代を繰り返し、グングン加速する。妻も鬼引きしてくれる。頼もしい限りだ。周囲の人々からは「友達のような夫婦だ」と指摘される僕たちだけど、こうして互いをアシストしながら、人生という名のレースを、目一杯に楽しみたいと思う。向かい風では、漏れなくタレるけどね。本日の走行距離、40.3km。

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サイクルラインを横断する、一匹の亀ちゃんと遭遇! 一歩一歩、力強い足取りで、灼熱のアスファルトを突き進んでいた。そして、そのまま急斜面の土手を、登って行く。途中、歩みを止めて前方を確認し、また意を決したように、再スタート。亀ちゃんの行動に、一切の迷いはなかった。そんな彼の姿が、僕たち夫婦の、胸を打つ。妻は瞳を潤ませていた。感動や教養は、金で買うもんじゃない。いや、ほんまに。亀ちゃんよ、何処に向かってるのか知らんけど、気をつけてな!

本日の一本。フレッシュ・ワロンヌ2010
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はいはい、出ました。平均勾配9%、最大勾配26%の「ユイの壁」を擁するサディスティック・レース。今年2011年はジルベールが栄冠を掴みましたが、今回紹介するのは、コンタドールも出場した2010年度版です。いんやぁ、これがまた面白いんですよ。何つっても最大勾配26%ですからね。想像するだけで、脚が攣りそうになりますよ、ほんま。そして各タレントが、要所要所できっちりと見せ場を作ってるんです。特にカチューシャのチーム・バイタリティには、目を見張るものがあります。終盤、メカトラで遅れを取ったヘーシンクをサポートする、ラボバンク勢の動きにも、胸が熱くなります。それでもやはり、最大の見所はゴールに設定された、3度目のユイ。もうね、手に汗を握りすぎて、女性に嫌われますよ(笑)。皆様もこちらを見て、パンパンに乳酸を溜めて下さい。それにしても、今年のツールは異常ですね。轢き逃げとか、ありえん(怒)! 選手たちの無事を祈ります。
未分類 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/07/11 09:10

紫陽花とウルフ



・5日(tue) 16.3km(ポタリング)
・6日(wed) 25.0km(CR)
・7日(thu) 雨天ノー・ライド
・8日(fri) 会議ノー・ライド

梅雨明けは、まだなの?(8日現在、関西地方、とうとう梅雨明け)

本日の一冊。ヴァージニア・ウルフ / 灯台へ
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様々な登場人物たちの交錯する思弁。その果てに拓かれる第二部「時はゆく」を、読んで欲しい。哲学者ラムジー氏の別荘が、時節とともに荒廃していく様子を描写しただけの、僅か40頁の、言の葉。そこにヴァージニア・ウルフの心が佇む。「生」を抱擁し、「時」を孕んで尚、凛と佇むのだ。僕ごときが、批評できる筈もない。各自がヴァージニア・ウルフと出会って欲しい。そして、登場人物たちの会話を、ただ楽しんで欲しい。僕から申し上げることができるのは、それだけ。「貴女も、私もそして夫人も、皆死んで消え去るのです。何も残らないし、すべては変わります。だが、言葉は違うし、きっと絵も違うはずでしょう。~中略~。こんな殴り書きでさえ、そこに現実に描かれたものより、それが表そうとしたものゆえに、きっと永遠に残る筈だ」。だから、僕たちは手を伸ばす。そう、何度でも。
未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/07/07 10:50

それでも妻は上った。



昨夜の『世界不思議発見』を、皆様ご覧になられたでしょうか? なんと「ジロ・デ・イタリア」特集でしたね。まぁ、地上波らしく決して深くは掘り下げない内容でしたが、それでも、日本人としてただひとり参戦した別府選手の魅力は、しっかり伝わってきました。大沢あかね嬢は、すっかりホの字でしたね。ここ数年の自転車ブームは、本物ですね。これから先もずっと、自転車という最高のおもちゃと、戯れていたいものです。そして、そして、いよいよ始まった「ツール・ド・フランス」ですよ。第一ステージは大方の予想通りに、彼が優勝を掻っ攫って行きましたねぇ。クラシック・ハンターの、フィリップ・ジルベール。凄いなぁ。かっこええなぁ。しかし大落車に巻き込まれたというコンタドールの状態が心配です。首位と1分20秒差かぁ。彼にはこれくらいが丁度良いハンデだと、思いたいですけどね。ファンとしては。とにかく今後も目が離せませんね。ロードレース・マニアの皆様、睡眠不足が原因での落車には、充分気をつけましょう!

気をつけましょう!と言えば、妻。ヨメバイテンです。昨日は、フェルトを駆っての初めての箕面山だったんですが、信号待ちからの漕ぎ出しの瞬間に、ちょっとしたアクシデントがね、あったんです。うまくクリートが嵌らずに、シューズがペダルを上滑りしたんです。でね、ここからは赤面必至なんですが、大事な部分をね、強打しちゃったんです。ええ、もちろん自転車の大事な部分ではありません。ヨメバイテンの大事な部分です。もうこれ以上は、言わせないで下さい(笑)。可哀想に、悶絶していましたから。それでも妻は上りました。痛みに耐え、猿山を駆け上がりました。だから、帰り道では美味しいパンのご褒美です。

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そうなんです。また素敵なパン屋さんを、見つけることができたんです。今宮3丁目にある自家製酵母パンの「PuKu PuKu」さんです。絵本から飛び出てきたようなお茶目な店主が、親切にパンの説明をしてくれました。肝心の味はと言えば、それはもう絶品でした。いままで行った手作りパン屋さんの中ではイチバンかも。ローディの皆様に、強くオススメします。昨日の走行距離、50.4km。

本日の一枚。KOLLINGTON AYINLA / SWEET SIXTEEN
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グッドミュージックの伝道師、bunboniさんの脅しに負けて購入した(笑)、究極の一枚。70年~80年のナイジェリアン・ミュージックを愛している方ならば、持っていて当然というほどの名盤らしいのですが、当然、僕は初めて聴きました。そして、驚きました。「SWEET SIXTEEN」と言うには、あまりに鬼気迫るトーキング・ドラムとトラップ・ドラムのストトトトン…ストトントトトトトトン合戦。これはカッコイイ! ヴィラロボスもシャクルトンも、本作の前に平伏して下さい(笑)。白人たちに征服された漆黒の地を、若しくは、拘束された運命を、獅子奮迅のパーカッションとイスラミックな詠唱が、再び切り拓いていく。途轍もなくギルガメッシュな、音の群、塊。素晴らしいです。皆様に聴いていただきたいと思ったのですが、残念ながら試聴は見つからず。
未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/07/03 13:48

リターン・オブ・ザ・天狗岩



僕は昔から『アリとキリギリス』という童話が嫌いだ。あの物語は、アリにスポットライトを当てたビルドゥングスロマンなんだろうけど、キリギリスの扱いがあまりにぞんざい過ぎやしないか? 怠惰、怠慢、落伍者の象徴として描かれるキリギリス。だけど、彼は立派に音楽を奏でることができたんだ。彼にはもっと別の生き方があったに違いない。もっと相応しい余生が。物語のラストで、アリがキリギリスを拒絶する際に言い放つ「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだ?」という言葉は、現行の社会にも通底する態度だと思う。童話の多くがそうであるように、『アリとキリギリス』から得られる教訓もまた、非常に偏ったものである。キリギリスが必要最低限度の蓄えを持っていたなら、結末は変わっていただろう。バイオリンを奏でる以外に、生活をするための仕事を持っていたなら。好きなことを追求する態度事態を糾弾してはならない。問題は別のところにあるのだから。

さて、そんな訳で(どんな訳やねん!)、先月の坂場は、因縁の天狗岩にて打ち止め。少し先を走っておられたローディさんの背中を追いかけるようにして、スタート。相変わらずキツイのはキツイんやけど、以前とは違って、自分のペースを維持できていると自覚した。何よりも、勾配の変化に合わせて、ダンシングとシッティングのスイッチ走行が可能になった。それが功を奏してか、脚への負担も軽減されている。なんたって最初は、オール・ダンシングでしか上れなかったのだから。これは、日頃のロータリー台やCRでの高ケイデンス練習の成果であると信じたい。何より嬉しかったのは、先を行くローディさんの姿を、視界に捉え続けたこと。そして、ゴール地点で当のローディさんと自転車トークで盛り上がる。同じ乗り物を使用し、同じ峠を上ってきたというだけで、赤の他人さんと一瞬で打ち解けることができるのだから、自転車とは驚愕のコミュニケーション・ツールだと思う。そして、ビギナーの僕は例によって、色んなことを教わる。おまけに「ロードに乗り初めて数ヵ月で、天狗岩をそのペースで完走するのは大したものですよ」と、お褒めの言葉まで拝聴するに至る。ここで褒められたのは2回目や。他人様の言葉は、そのまま素直に受け取る主義なので、ひとりになった頃には、すっかり天狗に(笑)。おかげで、鼻ばっかり真っ赤に日焼けした。写真は、アルバイテンを苦しめた坂場を帰り道でパシャしたものであり、決して逆走している訳ではないので、あしからず。最後に、ふたたび舞城王太郎さんの言葉を掲げておこう。

「恐怖から逃げたければ、できるだけ早く、熊の場所に帰らなくてはならない」

本日の一枚。UR / Return of the Dragons
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言わずと知れたURの大名曲です。テクノと言うよりは、完全にジャズ・ファンクですね。激坂に挑む際には、これを聴いて、気持ちを高めていきます。URのお家芸である、嘆き節とも言える物悲しげな旋律。そこにライヴ・ドラム、パーカッションが加わることで、次第にドラゴンが躍動していく。ジェラルド・ミッチェルによる中盤のエレピソロが、あまりにエモーショナルで、思わずホロリ。こちらを聴いて、是非ともホロリして下さい。
未分類 | コメント(8) | トラックバック(0) | 2011/07/01 09:40
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