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金さんの金言



例によって導入部は『楽しいムーミン一家』を準拠とする。ムーミン一家がニョロニョロの生息するオバケ島にピクニックにいったときのエピソードが、またしても秀逸だった。物語のラストのラスト、スナフキンが偶然にも洞窟で掘り当てた大量の金を家族みんなで持ち帰るときの会話で「パパ、その金をどうするの?」と問うムーミンたちに対してムーミンパパは「庭の花壇に飾ったらキレイだと思うんだ」とご満悦。僕はここでジーンときた訳だ。金をただビジュアル的に美しいとしか捉えていないファミリーの何と清々しいことか。日本の桃太郎とはえらい違いだな(笑)。このピュアネスこそが『楽しいムーミン一家』の神髄だろうな。実に面白い。さて、今回はいつもお世話になっているマンションの管理人さんの話。約1年前に僕らの住むマンションの管理人として着任されたおっちゃんを、僕たち家族は金さんの愛称で呼ぶ。前任の管理人さんはとても寡黙な方だったんだけど、金さんは絵に描いたような人情派。次から次と口から溢れ出るユーモアに笑いと突っ込みで対応するうちに、とても親しくなったんよね。史苑も「カネさんのおっちゃん」とか言うて、めちゃくちゃ懐いてる。昨今のドライな人間関係を構築するご近所付き合いに於いては稀なケースかもしれないけれど、僕はとてもありがたいと思っている。こどもたちにとってもかけがえなのない経験をさせてもらっているしね。史苑のお気に入りのキリンちゃんを指して「おお、史苑、カバの散歩か!」と言う金さんに対して「違う!キリン!」と真っ直ぐに答えていた史苑は、いつしか「史苑、今日はカバどうしたん?」と聞かれたことに対して「おうちでネンネしてる」と笑顔で切り返すようになった。そして自宅に帰って真っ先にキリンのところに行き「キリンでしたー!」と満面の笑顔。こういう関西ならではのノリを、わずかに生まれて2年ばかしで体得できたのも金さんのおかげだ(笑)。金さんは「さすがはおっとーの子やな」と言うてくれるんやけど。そして、今回の僕の退職のことを金さんに話したところ、極めて真摯に耳を傾けてくれて、厳しい助言もありながらも最終的には「俺みたいなもんに、そんな大事なことを話してくれてありがとう」と言って涙ながらに深々と頭を下げてくれた。そして「俺は何も力になれんけど、メシだけでも我が家に食べにおいで」と誘ってくれた。ほんまにありがたい話だ。赤の他人のことをそこまで気遣ってくれる人が他にいるだろうか。言葉にすると陳腐に聞こえて嫌なんだけど、僕はほんまに感謝の気持ちで一杯なんだ。そして食事会の日、史苑は朝から「今日は金さんとこ行く日」と楽しみにしていて、いざご自宅に訪問すると最初はいつもと違う環境に緊張気味だったけど、すぐに打ち解けて、初めて会う奥様とも上機嫌で遊んでもらっていた。奥様はずっと看護師をされていただけあって、実に大らかで余裕を感じさせるステキな方だった。なんか金さんとは似つかわしくないな(笑)。そして金さんの地元・北海道から届けられた産地直送の魚介を使った絶品珍味やすき焼きをお腹いっぱいにごちそうになってきた。金さんとも色んな話ができた。真面目に語り合うのは実は初めてかもね。金さんのお父さんが10数年の月日を手塩にかけて愛でていた金魚が亡くなったとき、お父さんは愛する金魚を弔うために焼いて食べたというエピソードには嫉妬を覚えるくらいに感動した。そして今現在、金さんが自室で飼っている金魚を見ながら「こいつが死んだら、史苑に食わしたるからな」と微笑んだ。史苑は一言「いや!」(笑)。最後に金さんは言うた。「俺は管理人である前にひとりの人間やから、人間としての気持ちに忠実でありたい。だから管理人として依怙贔屓はあかんと言われようが、俺はあんたら家族が好きや」。僕は金さんのこの言葉を、心の花壇に飾っておきたいと思う。

本日の一枚。V.A. / LA BELLE EPOQUE Vol.4
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良く晴れた日の朝に聴く50年代ハイチのメラングは最高だ。格別だ。本作を含むイッサ・エル・サイエ楽団の複刻コレクションはどれも甲乙つけがたほどの素晴らしい内容なので、お金を貯めて全部買って下さい!今日の気分はこれ、4枚目。詳細はbunboniさんのこちらを参照して頂くこととして、僕はこの太陽のように燦々と輝く音楽に身を委ねることにしよう。
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未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/01/30 23:48
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