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日常というリング



喉が痛いし鼻水とまらんし、見事なまでに息子たちの風邪をもらっちゃたな。それでも当然のように日々は転がってゆく。僕は布団に寝転がってばかりはいられない。枕元でゴングがガンガン打ち鳴らされている。朝から『棺によせて』の微修正、結果72枚になる。それから家事、育児。巴音の成長が目覚ましく、どんどん史苑と同じように遊べるようになってきた。ひとりで座れるようになると景色が変わり、色んなものに手を伸ばしている。手を伸ばしてはいけないものにまで手を伸ばしていることもあるので、おちおち目が離せない。基本的にウンチのとき(便秘気味でお尻が痛いので)か余程に眠たいときくらいしか泣かない巴音だけど、決して手がかからないとは思わない。乳幼児に於いて手がかからないというのは、手をかけていないだけだと思う。とにかく育児や家事にはエネルギーが必要だ。妻が育児のモットーとして「①に愛情、②に体力、③④がなくて⑤に忍耐」と呟いていたが、まさにその通りだと思う。仕事のようにいったんの区切りというものが存在しない。ひたすらエンドレスに、ひたすらシームレスに反復する。朝食を終えて掃除洗濯していると間もなく昼食が訪れ、巴音が昼寝したかと思うと史苑のお迎えといった具合に。楽しいけれど、本当に体力と根気がいる。合間を見つけては執筆。今日から『Why are you here?』の推敲。いきなり10枚を終えた。それにしても映画『レスラー』には感動したなぁ。

本日の一本。ダーレン・アロノフスキー監督 / レスラー
wrestler2016.jpg

いやぁ、素晴らしかった。本当に本当に感動した。ダーレン・アロノフスキー監督と言えば『ブラック・スワン』も奮えるほどの傑作だったけど、僕は本作の方が好みかな。いや、世の中の野郎どもはどう考えたって『レスラー』贔屓になるだろう。ミッキー・ロークは本作で主演を張るために生まれ、そして整形で顔をグチャグチャにしたんじゃないかと思うくらいに、世界中の同じ穴のムジナたちの魂を背負い込んだかのような熱演を魅せてくれる。ストリッパー役のマリサ・トメイも素晴らしかった。人前で身体を晒す職業の女性が年齢を重ねることの「業」そのものを体現してくれた。夜の仕事から離れたときのスッピン姿に『忘れられない人』に出演していた頃の面影が重なり、グッときた。それにしても「これしかない」という人間の輝きと儚さを、ここまで優しく、そして残酷に描いた作品は類を見ない。インタビューでマリサ・トメイも語っていたように本作はレスラーとストリッパーの生き様を通して、俳優そのものを描いており、もっと言えば僕たちすべての人間の「人生」を照射した作品なのだ。嘘だと思うなら、スーパーの惣菜コーナーで働く主人公が、その長い長いバックヤード通路を歩いて売り場へと出ていくシーンを凝視してほしい。そこで何も感じないようならアナタと本作は無縁だ。僕はタランティーノ監督が『パルプフィクション』で撮ったトラボルタの背中同様に、映画史に残るバックショットだと思っている。そしてエンドロールは涙のせいで何も見えない(笑)。間違いなく僕の人生に必要な作品だった。
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未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/02/08 23:06
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