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グローバライズ評



「コバルト短編文学賞」応募の為の原稿を、日夜シコシコと書き溜めているところに、願ってもない一冊が出版された。同じ戦場に立つ者がいないという意味において、まさしく「孤高の小説家」であるフルクリ氏の最新短編集である。これがもうどこを斬ってもフルクリ節が炸裂していて、最悪最低にして最高の刺激剤となった。崇高かつ神秘的なまでの下ネタと、まるでファストフードのようなゴア描写が満載で、色んな意味で読む手が震える作品となっている。よって電車の中で読むことはお勧めしない。フルクリ氏が描く登場人物のように「変人扱い」されること必至だからね。以下、全話レビューです。★は5つで満点とする。

1.「天然温泉 やすらぎの里」★★★☆☆
  夜勤明けで天然温泉に訪れた消防隊員を狂気へと駆り立てる女湯からの声。最後の一行に腰砕け。

2.「理系の女」★★★☆☆
  キャリアウーマンの紋切り型の口上と、女子大生を誘惑する数枚のスナッフ写真。怖い。

3.「フランス人」★★★★☆
  社会の窓に陰茎を挟み込んだ斎藤と、別次元で獣姦を楽しむジェローム。場面転換の妙は発明的!

4.「反戦の日」★★★☆☆
  街頭演説中のSEALDs(らしき集団)を言葉でフルボッコする武闘派のおっさん。血が滾る。

5.「苦情」★★☆☆☆
  家賃を滞納する住人への苦情から、事態は血みどろの惨劇を招く。やや凡庸な内容。

6.「夜明け」★★★★☆
  獣姦愛好家ジェローム再び。最高。これぞフルクリ氏の神髄。場面転換時に感動すら覚える。

7.「専門性」★★★★☆
  ネット上に点在する「検索してはいけない動画」をまんま言語化した、最もドイヒーなウンコ文学。

8.「若い力」★★☆☆☆
  ある一点を除いては、何の変哲もない職業ノベル。ただしその企業名が…。実際に読んで怒って由。

9.「道」★★★★★
  漢文ならぬ、淫らな漢字の羅列。無駄に躍動するフルクリ氏の知性。収録作の中では一番好き。

10.「観光」★★★☆☆
  ここで氏は文学のタブーに挑んでいる。本作を完成させることができるのは、ただひとりの読者のみ。

11.「絆」★★★★☆
  迷曲「We Are The World」をBGMに、日米関係が悪化する。展開が上手すぎるし、最後コワすぎ!

12.「globarise」★★★★★
  本書のタイトルにも採用されたことが納得の超絶ゴア描写が満載。でもちゃんと文学してる。天才。

つーことで、最初の一遍を読んで破り捨てたくなる人も出てくるだろうけど、そこにはかつてない文学体験が待ち受けていることを約束する。人間は決して見たくないものほど、見たくなってしまう生き物なのだ。皆様もほんのちょっとの理性を捨てて、本書を手に取ってみてほしい。言うまでもなく、本年度の個人的ベスト候補です!
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未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/04/28 15:38
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